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スペシャルインタビュー 登山家・戸高雅史 FOS代表に聞く

「大自然の中ではより自然なものを口にしたい」

写真:登山家・戸高雅史

チョモランマ(エベレスト)に次ぐ世界第2位のK2を単独無酸素で制した登山家・戸高雅史さんは「大自然の中にいるのだから、より自然なものを口にしたい」と考えるようになり、ナチュラルな食品を携行するようになりました。そんな戸高さんが「もうひと踏ん張りしたい」時に食べるという、お気に入りの行動食がメープルシロップで味付けをしたミックスナッツ。「フォレステップ」は戸高さんの体験をもとに生まれました。

◎極限の時も、穏やかな時も、山での時間を豊かにする行動食

ー行動食とは何ですか?

戸高:山に入って食事をするスタイルには極限状況のものと、リラックスして楽しむものがあります。山では、テントを設営してキャンプする時以外は、腰を落ち着けて食事することはありません。山登りの経験がない人には想像しにくいと思いますが、いわゆる「昼ごはん」はありません。立ったまま、ポケットから取り出して、5分か10分で手早く栄養補給できて、どんな状況でも食べられるものが本来の行動食です。

写真:極限の時も、穏やかな時も、山での時間を豊かにする行動食

ー極限状況の行動食ですね。ではリラックスして楽しむ行動食とは?

戸高:より楽しく、よりおいしく、食べやすいものを求める食事です。見晴らしのいい場所で、コンロに火をつけて、クッカーも使って、おいしいお茶を入れて、ティータイムを楽しむ、落ち着きのある、ちょっと優雅な食事です。フォレステップはその2つのタイプの行動食のどちらにも向いています。

◎フォレステップが五感+αを目覚めさせる

写真:フォレステップが五感+αを目覚めさせる

ー戸高さんがナッツを行動食に選んだ理由はなんですか?

戸高:最初は妻の優美がシリアルとナッツを使った行動食を準備してくれて、おいしい!と感じました。次に友人の秋山さんがメープルシロップを使ったナッツを作ってくれました。南アルプスの甲斐駒ケ岳に持って行き、山で食べるととても贅沢な感じがして、自分の中で行動食の概念が変わりました。雪山の滝をアイスクライミングで一つ登るたびに口に放り込みました。

ー概念が変わったとは?

戸高:メープルシロップのほんのりとした味わいでほっとするんです。これは山で一番大事なことにつながります。山では「この先どうなる。どうすべき」と考えると辛くなります。先のことをあれこれ考えるのではなく、「今という瞬間を刻々とただいること、ただ感じる」という状態を継続するのが理想的です。メープルミックスナッツを食べてそのことに気づくことができました。

ー私たちが食べさせていただいて、フォレステップ開発のきっかけとなった、あのナッツですね。

戸高:はい、そうです。そして、山に入って五感が研ぎ澄まされた状態では味覚も風の気持ち良さも最高になります。仮に極限の状況にあっても、メープルミックスナッツを口にして、「おいしい」とほっとすることで感覚が開くきっかけになります。センサーが働くようになるんです。フォレステップも同じですよ。

◎登山家が山で育てたフォレステップ

写真:登山家が山で育てたフォレステップ

ー実際に山でフォレステップを食べた感想を教えてください。

戸高:山に入って2、3日したところで感動的なおいしさを体験しました。都会で生活していると五感を封じていて、山に入った直後はまだそのモードを引きずっています。だからインパクトのあるものの方がおいしいと感じてしまいます。3日ほど経って感覚が研ぎ澄まされてくると、今度はそういうインパクトは過剰に感じ始め、逆に飾らない本当のおいしさがわかるようになります。

そのタイミングで食べたフォレステップが感動的でした。やわらかい味わいが本当においしかった。工場によってはメープルシロップと言いつつ砂糖を加えるところもあるそうですが、フォレステップの有機メープルシロップはそういうものとは全く違いました。

ー開発の過程で戸高さんもかなり関わったと聞きました。

戸高:試作品ができるたび、毎回、実際に山に持って行って食べて感想をお伝えしました。最初に食べたカシューに感動して、このプロジェクトが楽しみになりました。アーモンドを加えた時には存在感が強すぎて食べ詰まる感じがあり、ナッツの量のバランスについて調整してもらいました。

写真:登山家が山で育てたフォレステップ

「水分量が多いナッツはしつこく感じるので、からっとした感じに」などとリクエストしました。ただし、ナッツは種類によってそれぞれ特性があるので、柔らかさが大事なカシューナッツはあまりからっとすると特性が失われてしまうそうです。そのあたりのバランスの調整が難しかったと聞いています。

メープルシロップの甘さを強めた試作品の時にも食べ進まない感じがあり「甘さを抑えよう」ということになりました。先ほどお話した、山に入って3日目に食べた時に劇的な感動があったのは最終段階の試作品です。舌に触れ、ひとかみ、ふたかみしたところで「体が喜んでいる」と感じました。身体の五感が開いてセンサーがきちんと働いている状態で、最高の美味しい状態を味わえる、この商品はその可能性を持っていると実感しました。これが完成形です。

ー戸高さんには、開発のヒントを教えていただいただけでなく、実際に山で試食を繰り返しながら監修していただいて、フォレステップが誕生したんですね。貴重なお話をどうもありがとうございました!


写真:K2の頂の戸高氏
K2の頂の戸高氏

[プロフィール]

戸高 雅史(とだか まさふみ)

K2峰を単独無酸素登頂の登山家、野外体験学習の教育者

1961年大分県生まれ。登山家。野外学校FOS 代表。山との融合を求め、23歳から無酸素や単独のシンプルなスタイルで高峰へ向かう。現在は登山ガイドや講演活動の他、幼稚園から大学で登山の授業を通して体験の場を開いている。福岡教育大学大学院修了、淑徳大学兼任講師、昭和医療技術専門学校特任教授。著書に『A LINE』(ソニー企業発行 共著)、『山登りABC はじめよう 親子登山』(山と渓谷社)

[主な海外登山・登頂歴]

  • 1990年ナンガパルバート峰(8,125m)南西稜 無酸素登頂
  • 1993年ガッシャーブルム峰Ⅱ(8,035m)南西稜 無酸素登頂
  • 1995年パキスタン・ブロードピーク北峰~中央峰~主峰(8,051m)無酸素縦走 世界第2登
  • 1996年K2峰(8,611m)南東稜 単独無酸素登頂
  • 1998年チョモランマ峰北西壁アルパインスタイルにて8,500mまで到達

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