LONG PASTA

古代小麦「グラツィエッラ・ラ」その名前の由来とジロロモーニの想い グラツィエッラ・ラの名称は、戦時中に亡くなった一人の少女の名前に由来しています。ジーノ・ジロロモーニは栽培に取り組み始めた時からその事を伝え聞いていましたが、2004年9月18日にイタリアの一般紙「コルリエーレ・デラ・セラ」に掲載されたアルド・カッズーロ記者によるレポート記事「忘れられた犠牲者グラツィエッラ」を読み詳細を知りました。その後彼女の故郷であるトスカーナ州のラ・ピアステレという小さな村を訪れ、健在であった彼女の従姉に会い改めて当時の話を聞き、この種子の来歴についての確信を深めると共に平和への願いを込めたバックストーリーを再確認しました。そうしてジロロモーニはグラツィエッラ・ラの生産に対する想いをより強くしていったのです。

サムエレ・ジロロモーニ氏

グラツィエッラ・ラの現在 グラツィエッラ・ラの栽培が行われているのは、現在ではイタリア・マルケ州のイゾラ・デル・ピアーノ村だけ。そのすべてがジロロモーニ家の長男サムエレ・ジロロモーニを始めとする、組合加入の4軒の生産農家だけで賄われています。村内で収穫されたグラツィエッラ・ラはパスタ工場に設けられたサイロへと運ばれ、製粉からパスタ製造までの工程もすべて組合内で完結しています。