社長挨拶 Greetings
「食べもの、食べ方は、必ず生き方につながって来る。食生活をととのえることは、生き方をととのえることである。」
これは創健社を創業した中村隆男の言葉です。
創業の昭和43年(1968年)は高度経済成長の真っ只中で、食品産業の量産化・工業化が急速に進み、同時に食品公害事件が次々と発生し、社会問題となっていました。効率を追求するあまり、食の姿が歪められ工業製品化していく状況を憂い、真に健康的な心身を創るために、よりよい食のあり方・実践法を社会に提案することを使命とし、弊社は創業いたしました。以来、50年以上にわたりその姿勢は一貫して変わりません。日本初の100%べに花油をはじめ、トランス脂肪酸がバターよりも少ないマーガリン、有精卵の卵を使った有精卵マヨネーズ、古来日本の代表的な植物油であったえごま油の復活など、時代の一歩先を行く商品で新たな市場を次々に開拓してまいりました。
現在では環境が大きく変化し、創健社が長年提唱してきた合成食品添加物無添加、有機栽培、植物素材100%、全粒穀物など広く市民権を得ています。一方で、食との関連が疑われる心身の病気や、偏食、孤食、貧困と食の格差、食料自給率の低さ、世界的な食糧危機、環境ホルモン、放射性物質など50年前とは全く異なる食関連の社会課題が次々に浮かび上がっています。
言うまでもなく、いずれも弊社一社で解決できる問題ではありません。しかしながら、冒頭の創業者の言葉を脈々と受け継ぎ、こうした課題の解決に少しでも貢献することが、弊社の使命であり、人々の生き方、そして社会をととのえることにつながると確信します。未来に向けて「ジャパニーズ・オーガニック」や「Plant-Based(プラントベース)」など弊社発の新たなコンセプトを掲げ、食を通じて心身ともに健康的なライフスタイル創造を提案してまいります。そして共感いただける生活者、流通業や製造者・生産者のみなさんのご協力を仰ぎ、ご一緒に望ましい未来に向けて着実に歩んでいくことをお約束します。
今後とも、何卒、ご指導ご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
株式会社創健社
代表取締役社長 中村 靖