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【ジーノと食と哲学と⑧/ジーノ・ジロロモーニは考える】

私は子どもたちのことを繰り返し考えずにいられない。

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「私は子どもたちのことを繰り返し考えずにいられない。
 彼らの食べものについて、飲みものについて、
 呼吸する空気について、
 そして処方される薬について。
──ジーノ・ジロロモーニ」
 
「ジーノと食と哲学と」シリーズ第8回。「危険なものを口にしていないか、悪い空気を吸っていないか、変な薬を処方されていないか」と心配し、子どもたちを気遣うジーノの気持ちが伝わってきます。子どもたちにこそオーガニックな食べ物を届けたかったのでしょう。ちなみに写真の商品「グラツィエッラ・ラ」は古代小麦の名前ですが、その古代小麦を発見した考古学者さんが自分の娘さんの名前をつけたものです。娘さんは第二次世界大戦中に亡くなってしまい、考古学者は彼女の名前を遺すことを希望しました。ジーノはその思いに応えたわけです。「子どもたち」「次の世代」を大切にするジロロモーニ・ブランドを象徴するエピソードです。

 

  
イタリアのオーガニック農業のパイオニア、ジーノ・ジロロモーニ(1946-2012)は、急な過疎化が進んでいた故郷イゾラ・デル・ピアーノを、オーガニック農業で復活させた生産者であり、それだけでなく、音楽・芸術などの文化拠点として人が集まるようにしたリーダーであり、信念と教養あふれる哲人であり、曲がった事が大嫌いな闘士でもありました。
●イタリア有機農法の先駆者、ジーノ・ジロロモーニのオーガニックスパゲッティ
http://sokensha.co.jp/GIROLOMONI/