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【お店にエール!】有機農産物 ぱるず 様

安全と美味しさの見える化に取り組む

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創健社商品をはじめ、品揃えにこだわりをもつLOVE > FOOD > PEACEなパートナーをご紹介し、エールを送る企画。今回ご紹介するのは創業2007年4月、「有機農産物 ぱるず」様。お話してくださったのは、お店を経営する農業生産法人株式会社ぱるず社長の諸喜田(しょきた)徹さんです。

──お店についてご紹介ください。まずどのように始まったのか、からお願いします。

諸喜田さん(以下敬称略):2007年4月12日に現在の場所でスタートしました。それまで17年間サラリーマンをしていましたが、もともと農業がやりたくて農学も勉強しましたし、そろそろサラリーマンを卒業してもいいかなと思いまして。それで、どうせ農業をやるからには有機がいいと思い、有休を利用しながら農家さんに足繁く通って、いろいろと教えてもらって親交も深めていたのですが、いよいよ退職が近づいてきたとき、師匠と思っている農家さんにこう言われたんです。「有機農家は、農産物をつくることに関しては事足りている。一番問題なのは流通だから、前職のノウハウを生かして流通をやってくれないか」と。

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私の前職というのは、小売も店舗運営もしているメーカーで、営業として売り場と企画を担当していました。商品開発も少しは携わりましたし、流通の楽しさは充分わかっていました。それで方向転換をし、たまたま今のこの土地があいていたので店を立てることにしました。建築工事中から、店先にテントを立ててテーブルを並べ、大根を売り始めたのが2007年2月4日でした。それが期待以上の売り上げだったので、このままテントでやってもいいかなと思ったぐらいです(笑)。それから50日目ぐらいに店をオープンし、農家さんとのつながりを深めつつ今日に至ります。

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──大切にしている思いなどあれば教えてください。

諸喜田:一番は、お客様の声を大切にすることです。スタッフにも、お客様の話をよく聴くようにと言っています。3.11の頃、沖縄には全国から多くの方が避難してこられ、原発のことがあったので、「この原材料はどこの産地なのか」と、しきりに聞かれました。小さいお子さんを連れた方も多かったですし、お客様が神経を尖らせていらっしゃるのが伝わってきてスタッフも弱ってしまって。でも「そこはちゃんと知ってお答えしていかないといけないね」と、みんなで話し合ってやってきました。今はお客様全般の商品知識が高まっていますし、お客様に教えていただくことも多いです。

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私の故郷、今帰仁村では、畑のことを「ぱる」といいます。健康に配慮した農法を取り入れている元気な畑(農家)の集合体、それが「ぱるず」。そんな思いを店名にも込めました。有機野菜を仕入れる農家さんには、新しく取引をする前に、足繁く通って圃場を見せていただいて、話し合いも重ねます。それは、我々のお客様に対する唯一の担保なので、創業最初から今までずっと欠かさず行っています。

──お客様に喜んでいただいたエピソードなどあれば教えてください。

諸喜田:赤ちゃんを抱っこして来店されるお客様が、「離乳食をうちのものでつくりたいのでアドバイスください」と言われたときは心底うれしかったです。おっぱいの次に赤ちゃんが最初に口にするものを選ぶのですから、身の引き締まる思いもしました。その後もたびたび同じようなことがあるので、これはお客様が安心、信頼してくださっているのだなとありがたく実感しています。

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お客様はみなさん商品知識が豊富で、よくご存知なんです。調理法を聞かれてこちらが面食らう場合もありました。そこで今期は、「商品知識を高める」を目標に、アルバイトスタッフも一緒に調理実習なども行おうと考えています。先日は、沖縄の「湯どうふ」の「定番以外の食べ方」を、北海道と沖縄で二地域居住をされているお客様に聞かれました。湯どうふの残った出汁でカレーを作ると美味しい、ざるどうふのようにしてそのまま食べても美味しいなど、応用編の食べ方をお伝えすると、とても喜んでいただけました。

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──創健社との出会いや思い出などについても教えてください。

諸喜田:創業当初から、この業界で店舗運営するには、創健社、ムソー、オーサワの三社の品揃えが必要と思っていました。三社それぞれに独自の特徴があり、創健社さんはジロロモーニなどが非常にPRしやすく、他にはない魅力だと思います。私の前職の関係で創健社さんとつないでいただき、取引するようになりました。

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2008年か9年頃にはジーノ・ジロロモーニさんが来日されることになり、沖縄にも来てうちの店にも寄っていただけるという話があって、みんなそれはもう楽しみにしていました。が、奥さんが体調不良か何かで急に来られなくなってしまい、事情が事情なので仕方ないのですが、とても残念でした。ジロロモーニの商品づくりの背景が素晴らしいと思います。うちのパスタはジロロモーニ中心です。

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──ご担当者様お気に入りの創健社商品があれば教えてください。

諸喜田:先ほど、うちのパスタはジロロモーニ中心と申しましたが、その理由は二つあります。一つは、ヨーロッパ有機農業の先駆者であるジーノ・ジロロモーニさんの考え方、有機専門の農業協同組合をつくったことなど、商品づくりの背景に感銘を受けたからです。そしてもちろん、食べて美味しいこと。実際あちこちパスタの食べ比べをしましたが、やはりジロロモーニの方が美味しいと感じます。

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定番で一番売れているのは、「鹿児島合わせ味噌」です。ちょっと甘口なところが好まれるのでしょうか。値段の手頃さもあると思いますが、2ケースを置いています。

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「有機純米酢」も人気があります。もともと沖縄は純米酢の食文化はなく、合成酢がお酢として使われてきました。だからお客様も最初のうちは「なんか違う」と思われたりしたかもしれませんが、使ってみたら味に慣れ、おのずと良さをわかっていただけるようになりました。

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そして、毎年待っていてくださるお客様が多い「砂丘らっきょう」。創健社の前任の営業さんから強くすすめられて、もう10年近くになるでしょうか。無理を言って、全国でも一番じゃないかと思うぐらいの早さで入荷しています。お客様のご自宅用にはもちろんのこと、ちょうどお中元の時期なので贈答用にも欠かせない商品となっているようです。

──「こんなお店です!」というPRポイントをお聞かせください。

諸喜田:創業17年の今、原点に戻って「お客様に安心安全をどう伝えていこうか、おいしさを数値化できないか」と試行錯誤しています。その中で今取り掛かっているのは、農産物の「硝酸態窒素」によって農作物の美味しさが変わるのだから、それを測定する計器を使って、「このぐらいの濃度の野菜のほうが美味しさがあるんですよ」とお客様に伝えていくことです。今後はもっと計測機械をうまく使いこなして、農作物、野菜の美味しさや安全性をどんどん見える化していきたいと思っています。

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──貴重なお時間をいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!

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[住所]〒901-2423 沖縄県中城村字北上原309

[電話]098-895-7746

[HP]https://www.pals-2007.com

[Instagram]https://www.instagram.com/pals_okinawa/

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[参考]登場した商品の詳細情報はこちら

●創健社 ジロロモーニ(ブランド紹介ページ)

https://sokensha.co.jp/GIROLOMONI/

●創健社 鹿児島合わせみそ 1kg 

https://sokensha.co.jp/products/product_detail/119525

●創健社 越前小京都の有機純米酢 500ml

https://sokensha.co.jp/products/product_detail/110382

※「砂丘らっきょう」は5-6月ごろにご予約を受付する季節の品です。