創健社は、昔ながらの伝統的食品以外にも食を豊かにするため不要な食品添加物を使用しない商品の開発を行ってきました。
創業当時から、防腐剤や防かび剤を使わない無添加食品(当時の通称を使用)は、梅雨から夏場にかけて湿度や温度があがると直ちにかびが生え、品物が傷むのがこの業界の悩みの種でもありました。
創健社の商品開発は、不要な食品添加物を使用しないことで安心して食べられ、かつ安全に食べていただける。そして食卓の笑顔をつくりだすようなおいしさを求めて常に試行錯誤してきました。
創健社の考える不要な食品添加物とはそもそも何のことなのでしょうか?まずは、「食品添加物」とは何なのか?を改めてご説明していきたいと思います。
これからは加工食品診断士の鳥沢先生がご説明していきます。
一般社団法人加工食品診断士協会認定 加工食品診断士
鳥沢 泰弘先生
では健康コラムキャラクターのケンコウくんと一緒に見ていきましょう!!
ー食品添加物とは?
食品添加物とは、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されます。
創健社の創業当時は、食品添加物を使用すると短い時間で安価で製造でき、出来上がった食品の長期間の保存も可能になるため、大量に食品添加物を使用したことによる食品公害問題が相次いでいました。
現在の日本では、厚生労働省で、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
では厚生労働省で使用を認めた食品添加物はどんなものでどのぐらいあるのでしょうか?
ー食品添加物の分類
(2020年6月18日現在 厚生労働省 食品添加物に関する規制の概念より)
安全性を評価した上で、厚生労働省が指定したもの(ソルビン酸、キシリトールなど)
平成7年の法改正の際に、日本において既に使用され、長い食経験があるものについて、例外的に指定を受けることなく使用・販売が認められたもの(クチナシ色素、タンニンなど)
動植物から得られる天然の物質で、食品に香りを付ける目的で使用されるもの(バニラ香料、カニ香料など)
一般に飲食に供されているもので添加物として使用されるもの(イチゴジュース、寒天など)
化学的合成品の物も、昔ながら使用されてきた物も、天然由来の物も「食品添加物」に含まれており、さらに分類で分かれていて、またそれぞれの分類の中にも何百品目もあり、ひと言で「食品添加物」といっても多岐にわたる事がわかります。
こんなに多い食品添加物。では具体的に何を目的として使用されているのでしょうか?
ー食品添加物の利用目的
「食品衛生法」第4条第2項では、“添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に“添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物“と定義されています。
食品添加物の使いみち
(消費者庁食品表示課「食品添加物のはなし」より)
種類 | 目的と効果 | 食品添加物の例 |
---|---|---|
甘味料 | 食品に甘みを与える | キシリトール、アスパルテーム |
着色料 | 食品を着色し、色調を調整する | クチナシ黄色素、コチニール色素 |
保存料 | カビや細菌などの発育を抑制、食品の保存性を向上 | ソルビン酸、しらこたん白抽出物 |
増粘剤、安定剤、ゲル化剤 | 食品に滑らかな感じや粘り気を与え、安全性を向上 | ペクチン、カルボキシメチルセルロースナトリウム |
酸化防止剤 | 油脂などの酸化を防ぎ、保存性をよくする | エリソンビン酸ナトリウム |
発色剤 | ハム・ソーセージなどの色調・風味を改善する | 亜硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム |
漂白剤 | 食品を漂白し、白く、きれいにする | 亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム |
防かび剤 | 輸入柑橘類などのかびの発生を防止する | オルトフェニルフェノール |
香料 | 食品に香りをつける | オレンジ香料、バニリン |
酸味料 | 食品に酸味を与える | クエン酸、乳酸 |
調味料 | 食品にうま味などを与え、味を調える | L-グルタミン酸ナトリウム |
乳化剤 | 水と油を均一に混ぜ合わせる | 植物レシチン |
pH調整剤 | 食品のpHを調節し、品質を良くする | DL-リンゴ酸、乳酸ナトリウム |
膨張剤 | ケーキなどをふっくらさせ、ソフトにする | 炭酸水素ナトリウム、焼ミョウバン |
様々な目的で使用される食品添加物は、価格の安さもあり、食品業界において欠かせない存在となっています。
ー創健社の「不要な食品添加物不使用」とは
創健社が「食品添加物不使用」食品のみだと誤解されている方も多いのですが、例えば昔から使用されていたバニラ香料や寒天なども食品添加物になってしまいます。
創健社では、安全に口にする事ができるように品質を保つために、食品添加物を使用する場合もあります。例えば、緑茶に酸化防止剤としてビタミンCが使われていたりします。食品添加物を使用する際には、開発段階で本当に使用する必要があるのか?などを十分に検討し使用しています。
安価で製造するためだけの食品添加物であったり、見た目を良くするためだけの食品添加物であったり、創健社ブランド商品として好ましくないと思われる食品添加物は使用していません。
安心しておいしく食べられること、そして安全であることを考慮した商品開発、それが創健社が考える「不要な食品添加物」を使用しないということなのです。