アーペのソムリエ矢木清美さんのガイドのもと、ブッキーニ農園のオーガニックワイン3本について徹底解説していただきました。ソムリエ資格を持つ島田伸幸シェフ、資格取得中の原澤知世スーシェフも同席し、マリアージュなどについてアドバイスをいただきました。第1回は白ワイン編として「グアルトレスコ」について詳しくご紹介します。
【1】「テイスティングコメントシート」を使って白ワイン「グアルトレスコ」をテイスティング!
大きくわけて「外観」「香り」「味わい」「判断する」の流れで見ていきます。
例えば「グアルトレスコ」の「外観」をまとめると以下のようになります。
「色調は輝きのある、やや軽い緑がかった黄色です。オリがなく、レッグはやや速く、ディスクは薄く、粘性は弱いです。健全なワインです。」という具合。
正式なテイスティングでは
「外観」の時はあくまでもグラスに入れての外観のみを見て、
「香り」では口に含まず香りだけ、そして「味わい」で初めて口に含むのが正しい方法。
この場では試飲後にコメントシートの使い方を教わったので厳密なものではありません。
また、抜栓後時間が経って、ワインの温度が上がるにつれて、ワインの性状も変化します。冷えた状態ではさらさらとしていたものが、温度が室温に近づくとややとろっとしてきます。そうなるとレッグ(グラスの内壁面を垂れる雫)やディスク(液面の厚み)や粘性の表現がかわってきます。空気に触れた時間次第でワインは「開く」と言って、味わいがより複雑に変化します。
【2】アーペシェフ&ソムリエおすすめの料理・チーズ
●白ワイン「グアルトレスコ」
アーリオオーリオ(ニンニク)で味付けされた鳥のグリルやポシェ(煮物)、カルパッチョ、クリームシチュ、ホタテなどの魚介、野菜など幅広く合う。
チーズはペコリーノ(羊)、ゴーダ
[参考]
●グアルトレスコ(白ワイン)
ビアンケッロ・デル・メタウロという地場のぶどうを100%使用した辛口の白ワイン。柑橘系の香りとしっかりした酸味のあるフレッシュな味わい。どんな料理との相性もよく、ビネガーの効いた前菜からチーズ、トマトソースの ピッツァ、塩焼きの魚まで幅広く合わせる事ができます。
◆ぶどう品種: ビアンケッロ・デル・メタウロ100%
◆味の特長:柑橘系の香りと、しっかりとした酸味
●ジロロモーニともゆかりのある「ブッキーニ農園」とは
1965年創業のブッキーニ農園はジーノ・ジロロモーニ農協があるイゾラ・デル・ピアーノ村から南へ20km程下ったフォッソンブローネ地区のイゾラ・ディ・ファーノ村にあります。2009年ブドウ畑のEUオーガニック認証取得を完了し、ジーノ・ジロロモーニが設立したモンテベッロ農協に加盟しました。
ブッキーニ氏は、環境・健康志向の有機農業を実践することに加え、地域環境との親和性を強く意識する中、地元の地形や気候条件に合った品種のブドウの栽培とワイン醸造に取り組んで来ました。結果的にサンジョヴェーゼやモンテプルチアーノ等、イタリアの代表品種だけでなく、希少な地場品種であるビアンケッロ・デル・メタウロの生産に注力してカジュアルかつ高品質のワインを製造し続けています。
[登場した商品の詳細はこちら]
Azienda Agricola Bucchini ブッキーニ グアルトレスコ(白) 750ml
http://www.sokensha.co.jp/products/product_detail/094068
Azienda Agricola Bucchini(ワイン醸造所・ブドウ農園)FBページ