JR総武本線の稲毛駅から徒歩5分。こだわり自然食品・アレルギー対応食品のお店「ヨーゼフ」は、2020年3月にグランドオープンして、1周年を過ぎたところ。当初は近隣のお客さんが中心だったものが、同年5月にオンラインショップを開設したところ、お客さんが全国に広がったそう。店長の柏崎マリヤさん、総務部長の武田亮さんに、リピーターがつくお店の魅力についてお話を伺います。
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●アレルギー対応食・除去食づくりの大変さを軽くするお店
──まず、ヨーゼフはどんなお店なのか教えてください。
武田:自然食品とアレルギー対応食品のお店で、2020年3月25日にグランド・オープンしました。前身は2004年4月1日にマリヤ・クリニックに併設する形で、主にクリニックの患者さんを対象に栄養治療に用いるサプリメントを販売するお店としてスタートしましたが、あることをきっかけに、患者さんだけでなく、広く地域の方にご利用いただけるようリニューアルしました。2020年5月からはオンラインショップも開設して、ほぼ全国からご利用いただいています。もちろんサプリメントも引き続き変わらず販売しています。
──リニューアルのきっかけとなった「あること」とは?
武田:マリヤ・クリニックの治療の中で、発達障害やアレルギーを持つお子さんはアレルゲン除去食など食事に制限があります。学校の給食でも日常生活でも、大変な苦労をして食事をやりくりされているということをお母さんたちから聞いていました。商品の裏を見て「小麦が入っているか、乳製品が入っているか」と確認したり、「パンはこのお店で買って、調味料はあのお店で買って」とあちこち回ることでノイローゼになりかけたり。そこであちこち探し回らなくても「ここで買えば大丈夫」というお店をつくりたいというのがリニューアルのきっかけです。
──待望のお店誕生!ということで喜ばれたのではないですか?
武田:はい。お母さん方から、感謝のことばや、あたたかい励みになることばをいただきました。近年、小学校や保育園では給食などでのアレルギーの対応が年々減っており、アレルギーのある子はお弁当を持参しなくてはならず、保護者の負担が増す一方だったから歓迎していただけました。
柏崎:お店をオープンしたての頃、あるお母さんから聞いた話をご紹介します。お子さんに小麦アレルギーがあるとわかって、除去しなくてはいけない食べ物が、ラーメン、ピザ、パンなど全部子どもの大好きなものだったそうです。ちっとも自分から食べてくれなくなって困っていたのが、ヨーゼフで買ったものは自分の手で食べるようになったというのです。お皿を持って「おかわり」をするようになったと聞いて、わたしたちも嬉しかったです。
●全国に広がりを見せるオンラインショップ、検索ワードトップは……?
──オンラインショップの反応はいかがでしょう?
武田:オンラインショップも力を入れています。実店舗は、マリヤ・クリニックの患者さんをはじめ、食に気を使われている地域の方にご利用いただいています。今はだいたい6:4くらいの割合でしょうか。一方オンラインショップは、わたしたちのコンセプトに共感してくださった方がご利用していただいており、今年に入ってからはオンラインショップのお客さんが急激に増えてきています。
柏崎:オンラインショップは、ほぼ全国からご利用いただいています。例えば地方の方で、こんなご利用がありました。2020年4月から娘さんが東京に引っ越して新入社員になったものの、コロナ禍で仕事は全部オンラインになったそうです。慣れない土地で友だちもいない中、田舎に帰ることもできず、ご家族も1年間心配だったそうです。そこで娘さんの誕生日に、健康にいいものを贈りたいというのでお母さんが検索してヨーゼフを見つけて、届け先を娘さんにということでオンラインショップをご利用いただきました。その話を知って、私たちも「ハッピーバースデー」というメッセージカードも含めて大切に送らせていただきました。
──全国の方はどのようにして見つけているのでしょう?
柏崎:検索キーワードで言うと、以前には「自然食品」ですとか、「グルテンフリー」もありましたが、最近は「カゼインフリー」で検索して見つけていただくことが多いです。
武田:「グルテンフリー」で検索するとものすごくたくさんのページがヒットしますが、Googleを使って「カゼインフリー」で検索するとヨーゼフがトップになります。もともとマリヤ・クリニックの栄養療法で「グルテンフリー」と「カゼインフリー」はセットですし、アメリカでは割とポピュラーな考え方なんですが、最近検索している方は必ずしも治療としてではない方がいらっしゃいます。「カゼインフリーを探していました!」というコメントを寄せてくださったお客さんもいました。
──オンラインショップならではの工夫もあればお聞かせください。
武田:マリヤ・クリニックでは遅延型アレルギー検査をやっていますが、その検査だけ受けたいという方もいらっしゃいます。遅延型は、いわゆる一般的なアレルギーである即時型アレルギーに比べて症状がはっきりしません。慢性的に不調があってなかなか治らないという方がヨーゼフに辿り着かれます。小麦と乳製品、卵が陽性になりやすいのですが、そういう方にもすぐ理解してもらえるように、七大アレルゲンや、ヴィーガン対応、オーガニックなどの特徴を、一目でわかるようにしています。実店舗の値札にも明記していますが、オンラインショップもお店で接客するのと同じように理解していただけるよう工夫しています。
柏崎:オンラインショップは2020年の5月スタートで、この1年でSNS、ファン作り、おもてなし接客の土台作りができたところです。今後ますます広がることが期待されます。
(②に続く)
●管理栄養士厳選! こだわり自然食品・アレルギー対応食品【ヨーゼフ】公式サイト
●自然・アレルギー対応食品 ヨーゼフ(Facebook)
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※マリヤ・クリニックと栄養治療:マリヤ・クリニックは1987年開業。柏崎良子院長は、機能性低血糖症の治療の第一人者。薬品ではなく食事や生活習慣で体質を根本改善する治療法を日本で確立して広めた。1992年に分子整合栄養医学を採用し、その人ごとに必要な栄養素を検査して、症状改善につながる食事のアドバイス、個別治療を行う。
●内科・小児科 マリヤ・クリニック