「植物を生み出す緑の生命力は非常に力強い。
　しかし私たちにはそのかすかな影しか見て取れない。
　私たちが目にできない部分こそはるかに強大なのだ。
　──ジーノ・ジロロモーニ」
　
「ジーノと食と哲学と」シリーズ第７回は「緑の生命力（green life force）」について。私たち人間が目にできるのは、植物を育てる強大な生命力のほんの一部に過ぎないのだ、目に見えないところにこそその真価があるのだと語るジーノ・ジロロモーニ。ジーノが「古代小麦グラツィエッラ・ラを復活させたり、悪法と戦いながら全粒粉パスタを実現したりしたの背景には、人間の手が届かないはるかに大きな自然の力に対する畏敬の念があったのかもしれませんね。緑あふれる行楽のシーズン。目に見えない緑の生命力に包まれに出かけてみませんか？　オーガニック・パスタのお弁当もご一緒に！

　
イタリアのオーガニック農業のパイオニア、ジーノ・ジロロモーニ（１９４６－２０１２）は、急な過疎化が進んでいた故郷イゾラ・デル・ピアーノを、オーガニック農業で復活させた生産者であり、それだけでなく、音楽・芸術などの文化拠点として人が集まるようにしたリーダーであり、信念と教養あふれる哲人であり、曲がった事が大嫌いな闘士でもありました。
　
●イタリア有機農法の先駆者、ジーノ・ジロロモーニのオーガニックスパゲッティ
http://sokensha.co.jp/GIROLOMONI/