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【ジーノと食と哲学と⑩/ジーノ・ジロロモーニは考える】

幸いなるかな、 エコロジカルな罪に手を汚さざる者。

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「幸いなるかな、
 エコロジカルな罪に手を汚さざる者。
     ──ジーノ・ジロロモーニ」
 
原文はもちろん聖書の有名なフレーズ「幸いなるかな、心の貧しき者」のパロディです。ジーノ・ジロロモーニが思い描いたエコロジカルな罪というのは、化学肥料・農薬をはじめとして、土壌を台無しにして痩せさせてしまったり、作物の持つ生命力を捻じ曲げたり奪ったりするようなことを指しているのだと思われます。もちろんそれだけでなく、環境に負荷をかける先進国型の現代人のライフスタイルに厳しい目を向けたとも思われます。
 
いま世界的にレジ袋やストローをはじめ生活の中の身近なプラスティック製品の使用の見直しが進んだり、プラントベースのような「環境に負荷をかけない食材」が注目されたり、「エコロジカルな罪」から離れる動きが出てきています。ジーノが思い描いた「幸いなる」世界にはまだ遠いかもしれませんが、一歩ずつ近づいています。そういえば、パスタもパスタソースやオリーブオイル、バルサミコ酢も「プラントベース」な食材ですね。当たり前の話ですが(笑)。
 


 
イタリアのオーガニック農業のパイオニア、ジーノ・ジロロモーニ(1946-2012)は、急な過疎化が進んでいた故郷イゾラ・デル・ピアーノを、オーガニック農業で復活させた生産者であり、それだけでなく、音楽・芸術などの文化拠点として人が集まるようにしたリーダーであり、信念と教養あふれる哲人であり、曲がった事が大嫌いな闘士でもありました。
 
●イタリア有機農法の先駆者、ジーノ・ジロロモーニのオーガニックスパゲッティ
http://sokensha.co.jp/GIROLOMONI/
(写真はジーノ・ジロロモーニ農業協同組合の本拠地イゾラ・デル・ピアーノ村にある、旧モンテベッロ修道院の内部です。組合の拠点として最初期に改装された記念すべき場所です)