友利新先生インタビュー第3回
友利新先生インタビュー第3回

友利新先生インタビュー 第3回「ウィズ・コロナ時代も基本は油から」

第1回は創健社との出会いを、第2回は創健社とのコラボとカメリナオイルについて伺いました。
第3回は「ウィズ・コロナ時代も基本は油から」と題してお届けします。

料理をつくる人は家庭の主治医

ーお話を伺っていると、カレーやドレッシング、マヨネーズも、カメリナオイルもみんな子どもたちのためで、体にいいものをおいしく食べられるようにお考えですね。

友利(以下、敬称略):家にある油をカメリナオイルに代えていただくだけで家族全員の健康管理になります。母親って家族の主治医みたいなところがあると思います。食べ物が原因で生まれる病気があって、本当に病気になってしまうと医療の手を借りなければならず、食事だけで治すのは難しくなります。でも病気になる前の段階、予防医学の基礎は食事です。それを握っているのは基本的には料理を作る方です。どういうものをチョイスするかによってご家族の健康が決まります。なるべく体にいい、バランスを配慮したものを摂っていただきたいですね!

ー沖縄はもともとそういう思想を持っていますよね

友利:まさにその通りです。沖縄はチャンプルー文化で何でも取り入れて融合するので、今はどうしてもアメリカのものが多くなっていますが、昔は抗酸化成分が多く、油も植物性のもの中心の食事でした。沖縄の料理には豚肉のイメージがありますが、基本的にはお魚や昆布や豆腐をいっぱい食べていました。

ーこれからの食についてどんな風にお考えですか?

友利:加工食品を全部なくして昔に戻るのは不可能ですよね。昔のような専業主婦は少なくなって、みんな働いてご飯を作っていますから、私自身も含めて毎日毎日一から作ることなんて無理なんです。必然的にお惣菜を買ったり、宅配キットを使ったり、それこそカレールウを使ったりすることになります。そういった手軽なものが健康に結びつけば一番いいのではないでしょうか?そこで企業さんの出番です。「当社のキットにはこういういいオイルを使っています」「当社のマヨネーズの原材料はこういういいものを使っていますよ」とこだわった製品がいっぱいできれば、私たち働く主婦も助かります。いいものを使っているなら、手を抜いても全く罪悪感がありません。私はそのお手伝いができればと願っています。一番その恩恵を受けたい代表選手が私なので(笑)。

ー創健社では「かんたんナチュラル」というカテゴリーですぐに食べられる商品を出しています。世の中ではインスタントなものは体に悪いイメージもありますが、どう伝えていけばいいでしょう?

友利:人工甘味料や化学調味料も早く作って簡単に提供できるように生まれたものですよね。ただ「健康」が置いてきぼりになっていました。簡単に作れても家族の健康を害していたら全く意味がありません。逆に「これを入れれば簡単でおいしい上に、健康にもいい」というものがどんどん増えていけば、むしろ積極的に楽をしたくなります。だから「かんたんナチュラル」のように、原材料にもこだわって不要な食品添加物も使わない体にいいもので、おいしい料理が手軽にできるという考え方が日本の食卓、家庭の中に広まるといいなと思いますね。

オメガ3で原因不明のかゆみを解消

ーお医者さんとして食べ物と体調の関係を示す例があれば教えてください。

友利:こんな症例があります。以前からオメガ3、オメガ6、オメガ9のバランスがすごく必要であるということや、湿疹やアレルギーと関係があるということを論文レベルでは知っていましたが、実際の患者さんでそれを確認するできごとがありました。
ある日、私の勤務する病院に、全身がかゆいという女性の患者さんがいらっしゃいました。診たら全く湿疹がありません。皮膚科でいろいろ軟膏をもらったり内服薬をもらったりしたけれど全く効かない。最終的に精神的なものじゃないですかと言われて、精神科も行って薬も飲んだけれど全く良くならない。やせていて皮膚の透明感が乏しいものの、かゆみが出るほど乾燥もしていません。血液検査でも何も異常が見つかりません。
試しに「どういう食生活ですか?」と尋ねたら、「胃腸があまり強くないからお魚やお肉の食事はとれないので、代わりにカロリーが高いフィナンシェや菓子パンなどを食べる」というんです。「えっ?」と思って「自費負担になりますが、体の中のオメガ3とオメガ6を測る検査をしませんか?」と尋ねました。体のかゆさと関係があるだろうとあたりをつけたのです。彼女も藁にもすがる思いだったみたいで、「検査してください」と即答でした。

ーオメガ3:オメガ6が2:1から4:1くらいが理想的な割合という話でしたね。

友利:はい。ところが結果はなんとオメガ3:オメガ6が1:20だったんですよ。びっくりしました。そんな数値は初めて見ました。通常これは動脈硬化の指標ですが、バランスが崩れるとアレルギー症状や炎症が起こりやすいことも論文レベルではわかっていました。そこでこの患者さんは動脈硬化という症状ではなく、体のかゆみとして出てきているのかもしれないと仮説を立てました。
そこで「ちょっと食生活を変えてみませんか」と言って、まずは1ヶ月オメガ3の薬を出しました。そうしたらオメガ3:オメガ6が1:5ぐらいまでさっと下がりました。自費負担のままでは大変なので「食生活を変えましょう」と提案しました。「オメガ3が多い魚を積極的に食べてください。加工食品の原材料の植物油は基本的にオメガ6だと思って極力避けてください」とひとつひとつ説明して理解していただきました。すると2ヶ月で全くかゆみがなくなりました。半年間はフォローしましたが、治療の必要はなくなったので、もう通院はされていません。

ー劇的ですね!

友利:はい。痩せ型の女性の場合、なかなか食べ物のオイルを気にされません。まさか自分の栄養が偏っているとは全く思っていないからでしょう。それを体はかゆみという形で教えてくれていたんだと思います。その後、慢性的な湿疹がある人を対象に測ってみたところ、結構若い子でも1:10とか1:15という数値が出ました。聞くとやっぱり、オメガ6が多いサラダチキンや植物油のドレッシングでサラダを食べています。自分ではヘルシーな食生活のつもりで実は体に炎症を起こしやすいものを食べていたわけです。もちろんオメガ6も体に必要です。けれど摂り過ぎでバランスが崩れてしまうことがありますので、気をつけたいものですね。

ウィズ・コロナ時代こそ重要な油

ーブログでは腸内フローラのことも書かれていますが

利:今、すごく一番ホットな話題ですね。マイクロバイオームという、ヒトの体に共生する微生物(細菌、真菌、ウイルスなど)をいかに味方につけていくかに注目が集まっています。腸内環境が有名ですが、皮膚も同じです。マイクロバイオームは「母親から子ども達への最初のプレゼントだ」と言われています。プレゼントする微生物は多様であれば多様なほどいいのですが、その餌になるものはやはり食事です。オレイン酸は腸内環境を整えてくれます。COVID-19で改めて気づかされましたが、私たちは菌やウイルスと共存して生きていかなくてはいけません。共存して友達にしていくために油はすごく重要な栄養素の一つです。
また、油に限らず食生活が偏るとやはり悪玉菌が増えがちです。例えば日和見菌というものがあって、悪玉が増えれば悪玉に、善玉が増えれば善玉になる菌ですが、そういったどっちつかずの菌を善玉の側に引き込むにはいい腸内環境を整える食事が大切です。

ー菌やウイルスというと全部悪いものというイメージでしたが、今は味方につけるという発想が大事なんですね。

友利:その通りです。私たち医療業界もどんどん変わってきています。昔は風邪にでも抗生剤を出すお医者さんがいましたが、今は全く出しません。食物アレルギーも今まで全部アレルギー成分を排除する方針だったものから少しずつ摂る方針に変化しています。医療も常識もどんどん変わっていくので、一番いい新しい情報をキャッチしていくことが大切です。ただし、ネットで検索するといい加減な情報も溢れているので、見極める能力がすごく大事だろうなと思います。
私の場合、個人的な体験はあまり話さないようにしています。「◯◯を食べて快便になりました、◯◯を飲んできれいになりました」は個人の感想に過ぎません。そうではなく、データが開示されているものをしっかり伝えるようにしています。医療のデータベースはしっかりとした母集団の中での知見ですから、統計をとって本当に有用性が出ているのかを客観的に見ることができます。そういうエビデンスがある情報を見つけることが大切です。

ー創健社に期待することやご要望があればお聞かせください。

友利:とてもいい商品があるのに、必要としている人に届いていないように感じます。私がなぜ皮膚科になったかと言うと、糖尿病の人に「食生活を変えると血糖値下がりますよ」と言ってもあまり興味持ってくれず「いいですよ。先生、薬ください」みたいな反応しかないのですが、見た目が汚くなったりすると、俄然みんな取り組むことに気づいたからです。女の子は「綺麗になりますよ」、男の人は「モテますよ」と言えばみなさん自分から頑張ります。そう伝えると患者さんが実際に食生活を変えてくれるから私は皮膚科を選びました。美容と健康は切っても切り離せない関係があります。創健社さんには美容を意識する人やお店とコラボしてPRをしてほしいですね。健康食品のところに来る以外の、全く違う人たちにこそ私は知って欲しいです。例えば食を意識するきっかけはやっぱり妊娠出産なので、若いママさんたち向けの雑誌やお店で出会えるようにしてほしいと思っています。

ー大切なお話をお聞かせいただきました。ありがとうございました!(MEDI+SKIN×SOKENSHAブランドページ

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