sokenshaショップ店長の片倉です。
おいしく使っていただくために、選び方をアドバイス致します。
片倉 太郎
神奈川県出身
店長歴15年
お客様への丁寧な対応に定評あり
種類 | 塩分 |
---|---|
こいくちしょうゆ | 約16% |
うすくちしょうゆ | 約19% |
たまりしょうゆ | 約16% |
さいしこみしょうゆ | 約16% |
しろしょうゆ | 約19% |
sokenshaショップ店長の片倉です。
おいしく使っていただくために、選び方をアドバイス致します。
醤油のルーツは、醤(ひしお)といわれる、食品を麹と食塩で発酵させた調味料や食品で、古代の中国で生まれたものです。
「じゃん」という読み方をすれば、なるほどと思われる方もいらっしゃるでしょう。
豆板醤、甜麺醤、XO醤、コチュジャン・・・・
醤(ひしお)には、原料となる食品が
肉のものを「肉醤(ししびしお)」、
魚のものを「魚醤(うおびしお)」、
果実や草、海草のものを「草醤(くさびしお)」、
穀物のものを「穀醤(こくびしお)」
と呼びます
麹と食塩で発酵させてつくる塩辛や味噌も元々は醤の仲間で、中国では現代でもこの意味で「醤」の字を用いています。
日本の醤油の原型は、13世紀頃に中国で作られていたものの製法が移入されたもので、穀醤のうち、大豆を原料とするものが醤油のルーツだと思われます。日本食の味付けの基本であり日本独自の調味料だと思っていた醤油も、ルーツをたどると中国だったんですね。
こういったルーツを持つ醤油ですが、その長い年月を経ることによって地方の食文化に適したものが作られてきたためでしょうか、地方ごとに好みが少しずつ違っているようです。 日本農林規格(JAS)によっても、濃口、薄口、溜まり、再仕込み、白醤油の5つに分類されていることは「Q&A」のコーナーに書いてあるとおりです。
さてさて、肝心の「醤油の選び方」ですが、先に述べたようにお住まいの地方ごとに好みが少しずつ違っているかと思いますので、今お使いの醤油のビンに貼ってあるラベルに注目してください。 「一括表示」と呼ばれる「品名・原材料名・内容量・賞味期限・保存方法・製造者」などが書かれている部分です。
「品名」の欄に、[こいくちしょうゆ][うすくちしょうゆ]などの醤油の種類が書かれていると思いますが、そのうしろに[(本醸造)]や[(混合醸造)]と記載されていると思います。[(本醸造)]と書かれてあれば合格。伝統的な製法でつくられています。
アミノ酸液などを使ってうま味を演出して醸造した[(混合醸造)]、アミノ酸液などを混合して製造期間を短くしてつくる[(混合)]などの方式もありますが、やはり私たち自然食派としては[(本醸造)]を使いたいものです。
次に注目したいのは、「原材料名」の欄です。「大豆、小麦、食塩」と記入されていれば、O.K.!
大豆は、「丸大豆」や「有機大豆」と表示されていれば、更にO.K.!
最近は「大豆(遺伝子組み換えでない)」と表示されていたりしますが、これは、輸入物の大豆を使っているものが多いために、消費者の皆さんが判断できるようにということのようです。やはり「遺伝子組み換え」は心配ですものね。
その「原材料名」に「脱脂加工大豆」とあるものは、大豆から油を抽出した残りカスを使っています。最近では発酵期間の短縮とコストの削減などから「脱脂加工大豆」を使用しているものも多くなっていますが、やはり私たち自然食派は、「大豆」を使ったものを使いたいですよね?
「大豆、小麦、食塩」以外に「米」も原料に加えている醤油もあります。九州のチョーコー醤油は、旨みと甘みのためにこだわりを持って「米」を使っているそうです。
その他にも、アルコールや保存料、甘味料などの添加物を使用しているものもありますが、できれば不必要な添加物を使っていない醤油を選びたいところです。
一部の減塩醤油には、アルコールを使っているものもありますが、減塩醤油自体が本来の醤油造りとは異なっているために、やむをえない部分もあるのでしょう。
今お使いの醤油をチェックしてみましたか?
ポイントは「本醸造」、「丸大豆」使用、そして無添加です。
あとは、時間がかかるかもしれませんが、いろいろな醤油を試して、ご自分の好みを見つけてください。
寛政元年創業以来、伝統的手法を守り続けて200年。
豊かな自然の中で丸大豆、小麦、天日塩のみを原料とし、 大きな杉桶でゆっくり醗酵・熟成させた金笛醤油が自然に醸し 出す豊かな香りとこくは、一切の添加物を必要としないまさに本物の醤油です。
小麦の産地埼玉で手作りでずっと製造してきました。昔と変わらない製法は今も醤油の味を守っています。
醤油は、大豆、小麦の原料処理から始まります。大豆はNK缶と呼ばれる蒸煮缶で蒸され、小麦は砂と一緒に炒り,割砕します。
また、天日塩は浄水器を通した水に溶かします。蒸した大豆は小麦と混ぜ合わせ、種麹菌を散布し温度・湿度を管理した室(むろ)の中で三日間かけて麹(こうじ)を造ります。
出来上がった麹を塩水と混合して杉桶の中に仕込みます。これを諸味(もろみ)と呼びます。仕込当初の諸味は麹菌の色で緑色です。
桶の諸味は適度にかいつき(攪拌)をして醗酵を促進します。熟成が進むにつれて諸味は醤油の色になり原料は分解されて旨味になります。
熟成した諸味は風呂敷(炉布)に入れて積み重ねます。積み重なった炉布は徐々に加圧され、炉布から醤油が出てきます。この醤油は生揚(きあげ)醤油と呼ばれています。熟成が進むにつれて諸味は醤油の色になり原料は分解されて旨味になります。
生揚げ醤油はオリ(濁り)を沈殿させ、火入れ(加熱)をして生揚げ醤油中の細菌の働きを止めると共に味や香りを整えます。1週間ほど清澄した後、ろ過装置を通して、使用するビンはビン洗浄機を通し、クリーンルーム内で醤油を充填します。充填した醤油にラベルを貼り、出荷されます。
私の父が高血圧症で塩分を控えなければならなかったため、 我が家では、ずっと減塩醤油を使用していました。 そのため、私にとって醤油の味といえば減塩醤油の味であり、 お袋の味といえば、薄味の料理が基本でした。
独り暮らしをはじめてから、濃口醤油を使い始めたのですが、 はじめはしょっぱく感じたけれど、コクが感じられて今でも常用しています。 醤油は、調味料の中では一番使うだけに、 おいしくいただけるこだわりの醤油を使いたいものです。
いつも使っているお醤油以外にも、薄口、たまり、しろ、再仕込み、と たくさんの種類があるのですね。 特に惹かれたのが「再仕込み醤油」! 醤油はしょっぱいものと思っているので、 甘くて濃厚といわれるこの醤油につけて刺身を食べてみたいとおもいました。